自作ツールの無料版・有料版を設計|履歴と通知を整える開発記録

共通の部品を持つ二つの道具箱と、履歴ノート・時計・通知ベルを描いたツール開発の概念イラスト 開発日記
AI生成の概念イラスト。実際のツール画面ではありません。

ツールは動くようになった。では、どこまでを無料で渡して、何を有料版の価値にするのか。

AIと自作ツールを開発していると、コードを書く以外の課題が増えてきます。機能を二つの版に分けること。作業の続きを残すこと。そして、使う人に違いが伝わるよう説明することです。

今回は9月28日から10月1日の記録をもとに、LIGHT・PROの機能分け、履歴と通知の改善、紹介記事の公開までを振り返ります。実装、動作確認、公開は、それぞれ別の到達点として整理しました。

無料版と有料版は、何を分けたか

LIGHTにも、基本の表示や準備段階の案内を残しました。PROで追加したのは、結果の追跡、履歴一覧、スマートフォンへの通知、自動撮影です。中心となる判定処理と設定は共有しています。

その場で画面を確認する使い方から、離れている間に通知を受け取り、あとで記録を見返す使い方へ。今回は、この違いを二つの版に反映しました。機能の実装だけで、有料版の価値が利用者に確かめられたわけではありません。

版の位置づけ今回まとめた機能
LIGHT:基本の確認共通の判定処理、基本表示、準備段階の案内
PRO:記録と振り返り結果追跡、履歴、通知、自動撮影を追加

撮影と記録を分け、作業の続きを残す

PROでは、結果を保存する処理を画面の撮影処理から切り離しました。撮影を無効にしても、結果の記録が残る構成です。

画像はその場の様子を伝えるのに便利です。一方、途中経過を引き継いだり、同じ出来事を二重に数えないようにしたりするには、画像とは別の記録が必要になります。

実機では、新しい記録が履歴に入り、修正版を再設置したあとにも追跡中の状態が復元されることを確認しました。空行に不要な「Label」が出ていた表示不具合も修正しています。「更新したら続きが消えた」という不安を減らすための工程です。

一時的な取得失敗から、取り直せるように

実環境では、データを取得できず、追跡中の記録が判定不能になる場面がありました。当時のログにはエラー番号がなく、取得失敗の正確な原因までは特定できませんでした。

コードを調べると、一度の取得失敗で追跡を終了する処理がありました。そこで、一時的な失敗や不完全な取得では、それまでの位置を保持し、次回の処理で取り直すよう変更しました。原因を調べやすくするため、エラー番号も残します。

長いデータの空白を推測で埋めることはしていません。判断に必要な情報が不足する場合は判定不能として扱い、過去に判定不能となった記録も変更せず残しました。

修正後は再試行や重複防止をテストし、過去データを使う統合テストの結果も照合しています。ここで確認したのは処理の動きであり、長期の実稼働を同じテストで証明したわけではありません。

使う人が読む時刻を、日本時間にそろえる

時刻表示も改善しました。実機では12:35と表示されていた確定時刻が21:35の日本時間に変わり、既存の履歴も日本時間で表示されることを確認しています。

変更したのは表示用の文字列です。保存データの時刻、記録ID、画像のファイル名は維持しました。記録を照合するための情報を保ちながら、利用者が読む画面を整える方針です。

日付をまたぐ場合や設定による変換も確認し、この変更を含む単体テストは34項目が合格しました。この件数は9月28日の当該版の記録で、今後の全機能の動作を保証するものではありません。

実際の通知と画像で、違いを説明する

10月1日の制作記録では、PROの紹介ページにスマートフォンで受信した通知画像を追加しています。個別の識別情報は非表示にし、異なる記録が混ざる箇所には、同じ出来事の連続画像と誤解されないよう説明を添えました。

ツールが実際に保存した結果画像も追加しています。画像上部が示す対象の記録と、パネルに表示される撮影時点の状態は同じとは限りません。「画像を見れば分かるはず」と任せず、どこを読み取る画像なのかを文章で補いました。

機能名を並べるだけでなく、何が届き、何を見返せるのかを説明する改善です。ただし、掲載事例はすべての動作条件を検証した証明ではなく、説明の改善で申込みが増えたかも未計測です。

紹介記事を公開。売上の確認は次の段階

10月1日22時18分付で、二つの版を案内する外部紹介記事が公開されています。10月3日の公開画面では、機能の違い、使用環境、実画像の注記と、それぞれの商品ページへのリンクを確認しました。

ローカルの見本から、読者が閲覧できる説明へ進んだことが今回の到達点です。購入・取得手続きの完了や利用者の評価、売上が発生したことを示す報告ではありません。現在の製品案内は商品一覧にまとめています。

段階今回確認できたこと
実装・検証版の分割、履歴保存、再試行、時刻表示。単体・統合テストと実機での履歴復元
運用環境への反映開発者が使うVPSへ修正版を設置
説明素材の追加スマホ受信画像、保存された結果画像と注記
公開確認10月1日付の紹介記事と商品ページへのリンク
未確認・未計測購入・取得手続き全体、長期安定性、利用者の評価、成約率の改善
今回の記事で確認した範囲。すべての開発作業や運用状況を網羅する一覧ではありません。

次に確かめたいのは、使い始めてからの体験

前回のVPSでの予約投稿検証では、接続を切ったあとも処理が進むかを確認しました。今回の別ツールでは、処理の続きを残し、見返せる形に整えるところへ進んでいます。

次に確かめたいのは、公開した説明から利用開始まで迷わず進めるか、長時間動かしたときに困らないか。そして、二つの版の説明から、自分に必要な方を判断できるかです。

機能を作る工程から、使う理由を伝え、使い始める体験を確かめる工程へ。次回は、その先で確認できた事実を記録します。


記録の範囲:Codexで作成した2026年9月28日の開発・検証・導入記録、10月1日の掲載準備メモ、10月3日に確認した外部紹介記事をもとに編集。10月6日公開。機能名や実装の詳細は公開できる範囲に絞っています。

あわせて読む:AIで個人事業をつくる、最初の開発記録 / 3年間の事業記録 / 開発日記

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